イチローさんとマイヤーさん ~違いを受け入れる~

去年12月、智辯和歌山高校を、訪れたイチローさん

「日本一を本気で目指しているチームの野球を3日間ですが見させてもらいます。」イチローさんの挨拶から始まりました✨


3日後、「ずっと僕はみているから 」間があって…「ちゃんとやってよ 」とイチローさんから、締めの言葉。


2年振りの夏の甲子園!高校球児達の夏が始まりました。最初は大雨が降ったり天候が安定しなくて大変でしたが、1プレー1プレーが、高校球児にとって、かけがえのない体験となった事でしょう🍀

強豪高を破り、勝ち上がり、甲子園史上初❗、智辯学園対智辯和歌山高校の兄弟校の決勝戦🍀結果、見事、イチローさんがずっと観ている✨智辯和歌山高校優勝🏆️


キャプテンのコメント、イチローさんへ「個々の技術指導もしていただいたので、思考であったりこの甲子園でも生かせたと思うので、感謝の気持ちが強いです。」


最後に…

優勝後のイチローさんのコメント

「初めて智辯和歌山高校のグラウンドを訪れたとき、本気で日本一を目指しているチームだと感じました。そのために厳しい練習を重ね、悔しい思いもしてきたと思います。選抜に出場できなかったどん底から頂点まで這い上がってきたこと、なんとなくではなく本気で目指していた日本一になったこと、そして野球の面白さを改めて教えてくれたこと、見事でした。おめでとう。」

21年ぶり優勝を飾った智辯和歌山高校、イチローさんからの言葉の意図する事を噛み締めながら、実践されていかれる事でしょう🍀



オリンピックも終わり今日は、パラリンピックも閉会式を迎えようとしています。

今回は東京開催と言うこともあり、パラリンピックもこれまで以上にアスリートや関係者のバックグラウンドがメディアで取り上げられています。


その中の一人、写真を撮るのに見る必要はありません。僕の目は心にあります。と話す、 ブラジルの盲目のカメラマン、ジョアン・マイヤーさんはパラリンピックは“違いを受け入れる祭典”だと伝えてくれています。

その違いを受け入れた時、皆な同じになる、とも。


イチローさんの球児たちへの関わり方、伝え方を観ていますと、一人、一人への接し方は正に違いを受け入れて、それをそのまま伸ばして、個性として認めてあげる、愉しむ心を常に忘れることなく、決して上から目線だけになることもなく、ご自身も球児たちから学ぼうと意志していらっしゃる姿勢が伝わってきました。


目が見える見えないではなく、カメラを通したマイヤーさんと高校野球を通したイチローさんお二人には、確かに共通した“違いをそのまま受け入れる”心の目が在るのでは…と言う姿が透けて観えたのです。

パラリンピックと高校野球、一見大きく景色が違うように映りますが、そこから観えてくるものは、もしかすると違いの無いマイヤーさんが言う“同じになる”景色なのかも知れないですね✨